NO.8603593
夏祭り消え、露天商苦境 新型コロナで収入断たれ
夏祭り消え、露天商苦境 新型コロナで収入断たれ
新型コロナウイルスの感染拡大で、花火大会や盆踊りなど夏祭りの中止決定が相次いでいる。

祭りに欠かせない露天商も書き入れ時の収入を失い、その影響は卸売業者にも及ぶ。

愛知県北部の神社で毎月行われる朝市。

岐阜県恵那市の大富重徳さん(55)は5日、息子の邑将さん(21)と共に、たい焼きとかき氷の店を出した。

朝市に初めて参加したといい、「3〜5月は収入がゼロ。秋祭りの打ち合わせもなく、給付金などでしのいでいる」と話す。

愛知県小商業協同組合によると、加盟する露天商ら約600人のうち、4割近くは大富さんのように祭りを専門にしている。

日雇いの仕事などで急場をしのぐ組合員もいるが、浅井克巳前理事長は「高齢者も多く、これを機にやめようという人も出てきた。組合の存続も危うい」と嘆く。

露天商が商品を仕入れる卸売業者も深刻な打撃を受けている。

金魚すくい用の「和金」の生産量で全国の約半分を占める奈良県大和郡山市では、4月の売り上げが前年比9割減となった生産者も出た。

郡山金魚漁業協同組合の幹部は「金魚すくい用の出荷はゼロに近い。露天商メインの業者は厳しい」と懸念を示した。

キャラクターのお面や綿菓子用の袋、スーパーボールなどを扱う玩具問屋「堀商店」(名古屋市)も4月の売り上げが前年の3割ほどに落ち込んだ。

創業は1950年だが、堀貴雄社長は「こんな状況は初めてだ」と話す。

当面は子供向けの夏用マスクなど新たな需要に応えながら、コロナ禍を耐え忍ぶ覚悟だ。

個人向けに縁日用玩具を販売するなどし、「祭りの火を絶やさないように頑張りたい」と力を込めた。



【日時】2020年06月24日 5:19
【ソース】時事通信